2017年6月11日(日)の15時から日本体育大学世田谷キャンパスのスポーツ・トレーニングセンターで、公開講座「筋トレのすゝめ」を実施しました。
スタッフは、菊池、小畑先生(トレーニング研究室助教)、松下先生(トレーニング研究室助手)、松田倫太朗(3年)、石本清(3年)、関本勇介(3年)、高平丈(3年)で行いました。
まずは、私の方から筋力トレーニングに関わる内容のお話をさせていただきました。
内容については多くのトレーニングに関わる情報が手に入る中で、ACSMの発表しているtrends for fitnessなどの紹介をしました。そこで2014年に始まった調査で4年間続けてbody weight training とStrength trainingは上位(Top5)に位置しています。基礎的な自重トレーニングやダンベルやバーベルを用いたトレーニングの重要性を確認しました。
次に筋力トレーニングは痩せるか?ということに関してWillisらの研究を題材に説明させていただきました。
筋力トレーニングの効果として代用的なものは、除脂肪体重の増加になります。下段のグラフを見ると、筋トレ群は、青の棒グラフの除脂肪体重が増加しています。また、筋トレに持久トレをプラスすることで、体脂肪の減少と除脂肪体重の増加が期待できそうです。つまり、筋トレの主な目的は、脂肪の燃焼ではなく、1)機能の向上、2)筋量の維持と向上、3)損傷の予防(腰痛、膝痛など)にあります。
また、この研究結果で面白いことが、1)同一の筋トレと持久トレであるにもかかわらず、筋トレのあとに持久トレを行うことによって、筋トレのみ行なった時より筋量の増加が少ないこと。2)筋トレと持久トレを同時にやると、持久トレのみより脂肪量の減少幅が大きいこと。が挙げられます。この辺りはコンカレントトレーニング(筋トレと持久トレの混合トレ)の研究で明らかにしたいものです。
講義に続いて、小畑先生を中心に、トレーニングの実践を行いました。
まずは、計12種目の自重トレーニングをつかったサーキットトレーニングに挑戦しました。20秒間の実施でその後20秒間の休憩です。計8分間行います。
その後は、バーベルを使ったトレーニングの実践です。まずは、ミリタリープレス、バックプレスを交互に行うコンビネーションプレスの実施です。しっかりとマンツーマンで指導してます。
その後はグットモーニングを実施、みなさん良いフォームをしています。
バーベルを担いだフロントランジ。バランスを取るのがなかなか難しい種目です。
ダンベルの種目は、まずはアームカール。
続いてダンベルフライやワンハンドロウイングを行いました。
トレーニング研究室として、日本体育大学でトレーニング実践演習を開講しています。そこでは、トレーニングが実践できる、指導できる人材の育成を目指しています。公開講座では、学生が学んだ技能を生かす場としても良い経験となりました。また、KIKULABでは、トレーニングに関する資格の取得を目指した勉強も行なっています。今後、トレーニングを軸とした研究活動や勉強会など活発に行なっていきたいと思っています。
賛同してくれる方(学生を含む)の参加を歓迎します。
また、何かご要望がありましたら、菊池までご連絡頂けると幸いです。今後とも、トレーニング研究室をよろしくお願いいたします。