寺田(投稿時トレセン助教)がファースト、菊池がコレスポンディングオーサーを務めた論文がJournal of Strength & Conditioning Researchに受理されました。
今回は低強度(40%1RM)でのトレーニングを限界まで行うグループ(グラフの青線)とスピードが20%低下したところでトレーニングをやめるスピードを維持したグループ(グラフの赤線)、対照群として高強度(80%1RM)のトレーニングを行ったグループ(グラフの緑線)に8週間のトレーニングを行ってもらいトレーニング効果を検証しました。
その結果、低強度で限界まで行うグループは、高強度と同程度の筋肥大を示したが、筋力の向上は、高強度のトレーニングの方が大きかった。さらにスピードを維持したグループは、筋肥大は程々ですが、筋力は十分にアップすることがわかりました。
つまり、筋肥大(筋持久力も)を目指す場合、限界まで。
筋力向上を目指す場合、スピード維持(限界までやる必要はない!!)
今回の研究は、低強度であることから、ホームエクササイズでも応用可能と思われます。目的によって、スピードをコントロールするということも今後のトレーニングに必要な要素かもしれません。
Terada K, Kikuchi N (Corresponding author), Burt D, Voisin S, Nakazato K. Low-load resistance training to volitional failure induces muscle hypertrophy similar to volume-matched, velocity fatigue. Journal of Strength & Conditioning Research. 2020